今回も、池田先生のご自宅からのZoom講義です
我が國の本当の高貴さは、『トのヲシヱ』(トのヲシテ)が建国の精神であることが分かったのです
即ち、本当の我が國の国学の「ヲシテ国学」によって、これからのアフターコロナの時代に国家の再興を図ってゆかねばなりません
酷い有様で、家に例えるならば、柱がシロアリに食われて中がカスカス、宙に浮いている状態で大和魂が抜け落ちています
チャンス到来です アフターコロナのこれから今までのやり方では通用しないことが分かりました
我が國の本筋は『トのヲシヱ』の精神にあったのです その基礎の構造となる「縄文哲学」は、「ミカサフミ タカマなる アヤ」に詳しく記されていました
今回のテーマは、その縄文世界観を学びます 超難関です この古代に我が國の先人たちに編纂されていたのです 前置きはこれくらいにして置いて、「縄文哲学」の深奥に迫って行きましょう
解説
アマテルカミのミユキ(行幸)の御供に、ヤマクイ(サホヒコ)が居た時の事でした
(((ヤマクイは、京都盆地を開墾した立役者です アマテルカミの孫、10代アマキミのニニキネの意を受けて京都盆地を開発しました 現在の日吉大社、松尾大社に祭られています ニニキネの三男ホオテミが失った釣り針を返却するに当たって立ち会ってもいるので、大きな影響力がある人物であったと想像されます)))
さて、ヤマクイは時間的に余裕のある時に折を見て、アマテルカミに質問をしました
以前からの疑問の事なのですが、カシコトコロ(宮中のところ、賢所)を宇宙の意味のタカマと称して言う事の意味をお教えになって下さいませんでしょうか?
アマテルカミは、カシコトコロと、タカマ関連の意味をお答えになりました
クサナキテ(草薙剣のことか?詳細は未詳)コ・ホシ(9星)を祭るのがユキのミヤです また、アメトコタチとも表現します
そして、スキトノには、ウマシアシカイヒコチを祭ります
すなわち、「ア」のユキのミヤと、「ワ」のスキトノのふたつを併せて祭るんで、尊んで大宇宙全体の名称の『タカマ』の呼び名で、カシコトコロ(宮中のところ、賢所)についてのことを宇宙の意味のタカマとも呼ばれるのです
???・・・全くわからない! 解っている人には、理解のし易い、まことに端的で明瞭な答えなのだそうですが...ヤマクイさんにも理解が難しいのでした
ヤマクイさんだけではなくて、他にも多くの人たちが傍に集まってきました ヤマクイさんと同じで、やっぱり簡易な説明ではよくわからないのです そして、もっと詳しい説明をと皆が求めるのでした
そこで、アマテルカミは、充分にその辺りの事情もちゃんとご存知でした 質問を投げかけた京都在住のヤマクイをはじめ集まった人達に、大昔の経緯から説明をなさいます事になりました (初めて聞き得る、アマテルカミのお話です 尊い事です)
さてさて、アマテルカミはお話を始められました (何故尊いのかお話を聞けばわかります)「トヨケカミ(タマキネ)から教え授かったタカマの事を説明しましょう」(トヨケカミはアマテルカミの御じい様であり、師匠でもあられたのです)
アメツチノ未だ在らざる大昔の事でした 大宇宙の生成以前の時に、アメのミヲヤの為すイキ(ヒトの呼吸の事、またイノチ(生命)あることもイキという 長さの単位)がキワ無く動き巡り及んで行きました そして、アモトカミ(宇宙の中心、アマカミ、またアウワという)が成り出でます
ウツホ(気体 エネルギーがガス状態)がグルグルと回転して、軽いものと重いものが分離していきます ちょうど水に油が浮いている状態ですねぇ~ 長く天地に届くミ・ハシラ(生じて来ての中心、柱)を巡りつつ、軽重の分離が進んでいきます
比較的軽いものは「アワ」と言いまして比較的重いものは「ウヒ」と言います
軽いアワはキヨク(透き通って)てムネ・ヲ・カミとも言います
ウヒはニゴリ(濁り・透き通っていなくて)ミナ・メ・カミとも言います
「ヲ」は軽くキヨイので「アメ(天空)」になり、「メ」は重くて固まってくるのでクニのタマ(地球)になります さらに、最も軽い「ウヲセ(ウが大なるものでヲセがナスモノ)のムネ」が集まってヒのワ(太陽)になりました
最も重い「ウメのミナモト」が集まってツキ(月)となりました
ここに、クニタマ(地球)と、ヒ(太陽)とツキ(月)とのみっつの天体が生成されました
さて、アモト(宇宙の中心)のアメミヲヤ*1がさらに関与してきます
ウツホのウツロヰ(ウツホの自然神)をムマ(馬)と為して、シナト(カセ、風)をタツナ(手綱)として、ヒカリ(ホ、カクツチ、光)をムチ(鞭)として、クニタマ(地球)を乗り巡ったのです(この部分は難解です)
音はホオコオと鳴り響いて地面は煮えたぎり噴火などもするのでした 後に、「ノ」のカセにて固まってゆきます クニタマの形状が固まってくると、ツキから水が降り注いでウミ(海)と湛えました ヒ(太陽)のヲ(温かいナミ、エネルギー)はウツホ(気体)を生じさせます ウツホは軽重の差によって動きを生じ、カセ(風)となります
カセはホ(温かくて上昇する)にもハケル(バケル、変化する)のです
また、目に見える固体や液体の合わさりモノの物体のツチも、分離しまして、ミツ(液体)とハニ(固体)に分かれます
ウツホ、カセ、ホの目に見えない三つの要素と、ミツ、ハニの液体固体の二つの要素の合わせて5要素が生じました
この、5要素がマシワリ(生じる事を為さしめて、固まり成れる)の混じり合わさり集まって、ヒト(人)が生まれることになってゆきます
初発に出現したカンヒト(最も祖先のヒト)は、アウワのアラワル所のミナカヌシと呼ばれます ミナカヌシ(クニトコタチを包含して)クニタマのヤモ(八方、あちこち)の各地に多くのヨロコ(万にも及ぶ子孫)を産みます そのうちのハツ(詳細は未詳、長男か?世継ぎ子か?)の位置にあったヱのミコトは、ヲウミ(中心のウミ、琵琶湖)にて初代クニトコタチの後を受け継ぎます
ト・ホ・カ・ミ・ヱ・ヒ・タ・メのヤミコの内でヱとトが特に秀でていてヱトの言葉は後に兄弟の意味になります
トシタ・クニ(東は筑波山から西はお伊勢さんまで)の東海道諸国の所に派遣された弟の位置のトのミコトは、富士山南麓のトシタミヤにて人々を治め導きました
トシタミヤは今(タマキネさんの当時)に言うハラのミヤ(ハラミのミヤ、富士山南麓のミヤの名称)です
その後は、ヱのミコトとトのミコトが代わる代わるに何代もヨ(世)を受け継ぎ繋げてきました
そして、時代が次の3代目アマカミのトヨクンヌの代になりまして、1代目2代目のアマカミを星に準え配置して祭りました アメトコタチとして祭るカミ(祖先の天皇陛下)は、クニトコタチを包含してのミナカヌシ(初発のヒトの祖先)と、クニサツチのトホカミヱヒタメの各々の合わせてコホシの事です
後の時代の3代目から7代目にかけてのアマカミの代々をソヒカミとしてホシ(星)に配って祭ります ワのソヒとも言います このキツヲサネ(東西中央南北)とアミヤシナウ*2に準えて祭るソヒカミは、ハラワタ(内臓器)やイノチ(生命)、ミケ(食物)を守るウマシアシカイ・ヒコヂカミとして祭ります
さて、天体の巡りについて考えてみましょう
ヒ(日、太陽)は大きいので一日に少しずつ遅れます 一日で365分の1ずつの遅れが生じます
一年で365日の遅れになって一年たってハルタツヒ(立春)の日には、また同じ星空に巡りあいます
ツキ(月)は、重いので巡りが遅くて、13(ソミ)ノリ(トメチ、長さの単位)程も毎日遅れを生じてヒ(日)の巡りに会いますのが、毎月のツキ立ち(ツイタチ、朔月)です それで、一年では13回同じ星空に会う事になります
さて、ヒもツキもそう、大宇宙の始まりからの元に於いて生じたものです また、さらに言えばヒト(人)もアメ(宇宙)をエナ(形造る舞台、胞衣)として生まれてきます
ヒト(人)の誕生について考えてみましょう 人の生まれ来るこのアメのエナ(大宇宙)は、果てはタカマのハラで、マワリ(周囲長)は100万トメヂの広大な空間です
ホシ(星)までの距離は158000トメヂです(円周率を3.16として認識)外側の祖の果てなき遠き所はトコシナエと言います
ヤスミ(八方のスミ、8を為すミ・キ?)にヤイロ(8色)のニギテが備わっています
ミ・ナミ(南)はアオ(青)。ニシ(西)はクレナイ。キタ(北)は黄。ヒ・カシ(東)はシロ(白)くて、アイモイロ(中間的な色、詳細は未詳)この備わるニギテのヤモトカミ(ト・ホ・カ・ミ・ヱ・ヒ・タ・メ*3はミヲヤ(大宇宙の創造神)の近くにいます
そして、特にヱとトの兄弟はヒトのコトフキ(寿命、長寿)を守っています
アナレカミのアイフヘモヲスシ*4はネコエ(音韻、物質の元のようなもの)を形成して授けてくれます
物質界のミソフ・カミ(身に備わって、32)の、ヤマ・ハラ・キニ・チリ・ヌウ・ムク・エテ・ネセ・コケ・オレ・ヨロ・ソノ・ユン・ツル・ヰサ・ナワは、ミメ・カタチ(顔や姿、身体)を形作ります
その他のシタツモノ(詳細は未詳)のソムヨロヤチ(168000)との守りを得てヒト(人)として生まれます この際にカミ(見えないもの)とモノ(見えるもの)とが結び合わされます タマとシヰとがタマノヲに拠って結び付けられて、これを元としてさらにヰ・クラ(心)ム・ワタ(心臓、肝臓、などの六腑)が生じます
そのカミ(見えない統合役)のソヨタテ(14のタテ)のキツヲサネ、アミヤシナウを具える事でヒトに生まれるのです
ここら辺の事は非常に大切な所であり、難解でもあります 人が人として生まれる過程を説いています
タマノヲ(玉の緒)という言葉は、百人一首の中の89番歌 式子内親王の歌の中にも出てきます
『玉の緒よ 絶えなば絶えね ながらへば 忍ぶることの 弱りもぞする』
昔の日本人は、魂と肉体を結びつける玉の緒というものがあり、それが、切れると人は死ぬという事を知っていたのです 天に還るのです
大宇宙の構造を考えてみましょう
創造主のアメのミヲヤの巨大な身の丈は800万トメチ(長さを表す単位)あります
そのミ(身)の放つ光は、モトモトアケ(宇宙の根幹)からのアマ・メクミ(天与の恵み)です モトモトアケのハシラはアメのミヲヤの身の丈に届いてまして、透き通ったハシラです モトモトアケのハシラの中のクタ(管)から運ばれるイキ(詳細は未詳)
は、クルマ(車輪)のウテキ(腕木、車軸)のようにグルグルと9重のワ(輪)を描いて回っています このイトのイキ(細かいことをいうのか?詳細は未詳)は、クニタマ(地球)の上に現れるササナミ(細波、重力波の事か?)です
補足:モトモトアケ…宇宙の源を指すアウワを指し示す つまり、アウワとは大宇宙を創世した創世の祖(ヲヤ)のアメミヲヤ(アメノミヲヤとも言う)を意味します
ミヲヤカミ(アメミヲヤ)は大宇宙の中心の『アウワ』のナカハシラから「サ」キリ(詳細は未詳)を及ぼします 「アウワ」はミテクラとも表現されまして、アメミヲヤの身の丈に届く透き通ったミハシラです
ハル(生じて芽生えて増えてゆく)のシロ(白)と、アキ(空虚が生じて固まり実に成る)のアカ(赤)とのイロを染めます
フユ(冬)ヱの季節(旧暦11月中旬から年末まで)ユツル(放出されてくる)キリは、ヒ(日)を招いてゆきます フユイタルヒ(冬至)にヒヲ(温かさの棒の一本)を生じさせます
トの季節(旧暦5月中旬から6月末まで)になりますと、ナツ(夏)です
ナツの至る日(夏至)にはツキのメ(冷たさ、固める作用の棒の一本)が生じます
また、同様に、ハル(春)のタの季節(旧暦2月中旬から3月末まで)になりますと、ハル(春)の至りの日(春分)にはミヲ(温かさの棒の3本)が生じ、シロ(白)に染めます
アキ(秋)の至りの日(秋分)にはミメ(冷たさの3本の棒)が生じ、アカ(赤)に染めます
ここでは、季節を表すト・ホ・カ・ミ・ヱ・ヒ・タ・メをヲシテ文字で書いてみると分かります 温かさの棒1本とか冷たさの棒1本とか言うのは、ヲシテ文字から分かることなのです だ・か・ら、カタカナやひらがなで書いていたのでは、ヲシテ文献の深遠さが分からないのです(アマテルカミがお使いになられている言葉なのです)
8代のアマテルカミの時代で、これまでの時代の先祖の偉大のカミの方々などを、ヨソコ(49)のモトアケの各々の位置に祭る事になりました ヨソコのモトアケは、タカマのハラ(大宇宙のそのもの、模式のカタチ)とも言えます クニタマのこの祭りの場所に、タカマのハラを比して祭ることが出来ますのはクワシ(詳細は未詳、地表に来てササナミのことの祭祀の尊さを意味するか)この、サコクシロ*5の事ですね 大宇宙、アメミヲヤとの繋がりの事です
カミ(来りて生じるもの)をお祭りするハ(場所、カシコトコロ)も、タカマと言うのはこの理由からです すなわち、スガ(最も直通の場所、宇宙の中心と)の所は他にありますか? 比べることが出来ましょうか!
このような意味から、カシコトコロは、タカマと言われるのであると、アマテルカミはサホヒコ(ヤマクイ)に解説なさるのでした
偶々のミユキ(行幸)の折の事でして、居合わせて聞く事の出来ましたコキミ(9人のキミ、主だったヒト)やモミコ(百人ほどのミコたちや重臣たち)も、ミチヒコ(3000人ほどの諸臣たち)も皆々謹みて拝聴してウヤマイ(敬服・拝礼)にけりの事でした
縄文中期の時代(B.C1000年ぐらい)に、このような宇宙観を持っていた事に驚きの一言です
非常に難解で分からに事も多いですが、だから、だから、アマテルカミは偉大なのという事が分かると思います
最後までお読みいただきありがとうございます
文中のヲシテ言葉の意味は、「」ホツマ辞典 改訂版 池田満著
から引用しました
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*1:所謂、創造の祖として、全宇宙の創始以前から存在し全宇宙の創始はアメミヲヤのイキから始まったと考えられていたアメミヲヤには人間的な人格性は希薄で会ってどちらかというと西洋のゴッドよりもインドのダルマに近い...
*2:大宇宙の中心からメグミのアミヤと、それを受けて地表上で物質化にモノが寄り添ってゆくシナウのふたつの概念を表している
*3:初代アマカミ・クニトコタチが各地方に遣わした8人の御子たちの名
*4:アカハナマ イキヒニミウク フヌムエケ ヘネメオコホノ モトロソヨ ヲテレセヱツル スユンチリ シヰタラサヤワ(アワのウタの頭韻のアイフヘモヲスシ)
*5:そもそもは大宇宙の源或いは創世のヲヤのアメミヲヤを指す言葉