今回訪れるのは、機織りの社です
参宮街道の北側、西に櫛田川、東に祓川が流れる伊勢平野を行きます
訪ねるのは神麻讀機殿神社(かんおみはたどのじんじゃ)上機殿と神服織機殿神社(かんはとりはたどの)下機殿の二社ですが、それぞれに城内に末社八社が祭られているので18社参拝となります
斎宮は、かつて都から遣わされた皇女・斎王の宮殿があったところです
神麻讀機殿神社(かんおみはたどのじんじゃ)
皇大神宮所管社
ご祭神・・・神麻讀機殿鎮守神(かんおみはたどののまもりのかみ)
本殿と並んで茅葺の八尋殿(やひろどの)があり、ここで神御衣祭に捧げる荒妙(あらたえ・麻布)が織られます 上機殿とも呼ばれます
この奥から機織りの音が聞こえてきました
上機殿を後にして10数分車で行くと神服織機殿神社(下機殿)に到着します
途中彼岸花が真っ赤に咲いていました 毒々しいほどの深紅の色です
神服織機殿神社(かんはとりはたどの)
ご祭神・・・神服織機殿鎮守神
本殿と並んで茅葺の八尋殿があり、ここで神御衣祭に捧げる和妙(にぎたえ・絹布)が織られます
下機殿とも呼ばれます
ここでも、奥の方から機織りの音が聞こえました
静かな杜に機織りの音が木霊しました
神御衣祭(かんみそさい)
五月十四日と十月十四日、皇大神宮と荒祭宮に和妙、荒妙の神御衣を奉ります
これに先立って、神麻讀機殿神社と神服織機殿神社では1日に奉織始祭が行われ、地元の人々が古い伝統のままに奉織を奉仕しています
当日も地元が方が掃除をなさっていました
このように、神宮では自前で衣食住を整えているのです 人の営みに欠かせない衣食住を神がお手本を見せるように自給自足なさっているのです
伊勢のこの地は肥沃な土に恵まれ、海からの幸もいただき、また、山から木をいただき
それを人の技術をもって家(社)を建てます
本当に有り難いことです
今回の神宮めぐりは終わりますが、近くに斎王宮阯があるので足をのばして行ってみました
斎王とは、大御神の御杖代(みつえしろ)として伊勢に遣わされた天皇の皇女のことです この制度は約660年間続けられています
広大な斎王宮阯んは、現在斎宮歴史博物館が建ち、跡地からの出土品や斎王の生活・祭祀などを紹介しています
往事の文化を伝える「いつきのみや歴史体験館、さいくう平安の杜」もあります
西行様も伊勢・二見に訪れています
伊勢神宮を訪れた時の詠まれた歌があります 僕の好きな歌の一つです
「なにごとの おはしますをば しらねども
かたじけなさに なみだこぼるる」
繊細なこころを持っていたと思われる西行法師が、天照大御神の御心に触れた時、その有難さに思わず涙がこぼれたのでしょう
斎宮には42基の古墳が確認されています
百聞は一見に如かず 古墳は盛土ですねぇ~
小名木先生がブログに書かれています 学者先生のいう事はあてになりません
地元の人の言う事が本当だと思います ありゃ、開墾した時に出た残土を盛ったんだヨ!
斎宮の宮を再現した模型です
住むところ、食事をつくる所、ご寝所、今の人々の生活空間と変わらないのです
いつきのみや歴史体験館です
近鉄さいくう駅からすぐ近くです 歩いて行けます
是非、一度行ってみてください
最後までお読みいただきありがとうございます