喫茶去(きっさこ)禅の言葉で、ちょっとお茶でも飲んで、一服しましょか。
という意味で、日頃日常バタバタを働いている方々、特にお母さま方は大変です。
そんな忙しい合間を縫って、お茶をすることは自分に戻れる良い時間なのかもしれません。
そんな訳で、今日は僕の行きつけの喫茶店のお父さんのお話をさせて頂きます。
場所は伊勢河崎商人館にあるお店で、家族で経営されているお店です。
店内では、ジャスが流れ、落ち着いた雰囲気の空間に溢れています。
海外で豆を仕入れてきて、自家焙煎をして伊勢市内の喫茶店に豆を卸していて、また狭いスペースですけれども、挽きたての珈琲も頂くこともできます。
そんなある時、マスターでもお店のお父さんと話す機会があり、ちょっと感動しましたので、紹介させていただきます。
珈琲の品質、安全の話(農薬等)
世界各国に出かけて、珈琲豆を仕入れ買付に行きます。中南米、東南アジア、インド、アフリカなど…
グローバルな大手企業(例えばスタバ)が大量に仕入れていくと、その農園の豆の品質が落ちていくそうです。
安く大量に仕入れてくれるので、豆の品質を上げる努力をしなくなる。
マスターの言葉を借りると、そういう農園は、スレている と言ってました。
だから、マスターら個人でお店をやっている人達は、大手企業がまだ入っていない農園を探して、現地でしっかり豆を見て、農園主と話をして色々注文を言うそうです。水分量とか…
だから、マスターのような日本人の豆の仕入れのプロが行くと、スレていない農園主は大変喜ぶそうです。
豆の品質が上がるからです。
マスター達のようなプロは、品質に対して自分たちの基準をしっかり持っていてそこは絶対に譲る事はないそうです。それが自分たちの矜持だと言ってました。だから買い叩くような真似は、しないそうです。
自分たちの仕事に誇りを持っているのです。これが当に日本人の職人です。
マスターの話を聞いて、とても嬉しい気持ちになりました。
日本離陸➡︎(12時間)➡︎ドーハ経由 待ち時間2時間から3時長いと5時間待ちということもある➡︎8時間➡︎アフリカ現地 ルワンダ、タンザニア、ガボン到着
当に辛抱と体力勝負…何故そこまでして、豆を仕入れに行くのか?日本にいくらでも珈琲豆は売っているのに
より良い豆を仕入れるためには現地に出向いて、自分たちの五感で感じて良いものを選びたいそれと現地人と話をし、豆の品質を上げたいのだ。
当にプロ根性です。
だから、美味しい珈琲が飲めるのだと思います。
看板犬です。潤んだ瞳で見つめられると、抱きしめたくなります。